2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

アタル~

ストライクの上位にいる女優さん主演なのですが、見ていなかった。 占いというのがイマイチだから。 しかし、配信があったので見てみたら。 ああ、イチイチ当たっていて、傷つくなア。 分かっているけど、それを繰り返す凡人。 人を頼れない、信じられない。…

~44

ついに終わりが来た。 子どもたちはそれぞれ独立している。 私は、妻といると咳が出るようになった。 身体が拒否しているのだ。 それがだんだんひどくなり、妻もそう確信したのだろう。 義母の介護を理由に週末はあちらへ泊まるようになった。 そして、半年…

~43

こんにちは。牛乳の集金です。 はい、今行きます。 私は牛乳が好きだ。 というか、朝、トーストとホットコーヒーに憧れていたが、その時はまだコーヒーは受け付けなかった。 それに、新聞の配達を頼みに行ったアパート目の前の取次店が、牛乳の受付もしてい…

~42

おはようございます。T栄です。 静かな住宅地の奥まったところにある家。 滅多に車が通らないから、目立つ。 ピンポンは押さない。 これは私の技。 玄関で明るく声を掛ければ、私だと分かる。 だいたい時間は決まっているから、奥さんは待っているのだ。 す…

~41

車の数をカウントするバイトは、朝早いのと排気ガスと休憩が難点。 だからバス・ターミナルでの乗客カウントはおいしい仕事。 その日の夕方、そろそろ終わるという頃に、 あれ、N君? お、Sじゃないか。 久しぶり。 もうすぐ終わるから、待ってて。 うん、そ…

~40

進学校へ進んだ先輩の実家へ手紙を書いたら、寮の住所から返事が来た。 え、いいの? 女子寮へ手紙送っても? やはりそこは躊躇する。 迷惑がかかることは容易に想像できるから。 しかも、彼女の父親は国の出先機関の公務員だから。 こんな田舎から、バスで1…

~39

講義が終わり、大学敷地内にある寮へ戻ると、郵便受けに手紙が来ていた。 高3の時の同級生。 美人だが寡黙でミステリアスな子で気にはなっていたが、自分から声をかけるのは本意でなかった。 その彼女から手紙が来た。 市内の銀行に就職したという、一見業…

~38

同期の車から降りて来たのは、歯科助手達。 恒例の同期スキーツアーに得意先の女の子を連れて来た奴は、遊び過ぎて卒業が半年遅れてしまうという失態で倉庫勤務になった。 しかし、本社復帰したら何事もなかったかのように大学病院担当の一員となった。 どう…

共生

金を稼ぐのは妻が担当。 子どもを産むのも妻が担当。 しかし、種付けだけは私が必要。 ただし、周到な計算と行動で管理・達成されている。 ~第一子から第三子までが、10月~11月に集中。 ちなみに妻の誕生日は10月。 年の初めに種付け、暑い夏が終わると産…

~36

自動車部品の下請けの下請け。 内職へ製品を持っていき、出来たものを回収するという仕事。 楽そうなので面接へ行ってみた。 給料は安かったが、生活できないほどでもなかった。 ボーナスも1か月分だが出るというし。 なにより、カレンダー通りというのがい…

~35

その事例は異常に反応が早かった。 幼少期から青年期にかけて父に大変お世話になり、義兄弟だと思っているという人物が接触してきて、離れなくなった。 父の葬儀から。 その人物は、今では東京で成功して社長となり、羽振りの良さを吹聴しているが、良家の娘…

~34

突然の連絡だった。 1週間後に手術が決まっていた外科から。 痔の手術。 パチンコにはまっていた。 朝から夕方まで。 当然尻も悪くなるよ。 自業自得。 薬も一時。 翌日にはまた出かけるわけだから。 そして、とうとう病院を受診した。 恥を忍んで。 すると…

~33

税務署が一週間以上立ち入り調査を行うわけです。 それだけの言えない会計管理だから。 とにかく客が来る。 断るほど来る。 一日50組200人。 一人平均1万使って200万円。 実際はそれ以上だろう。 現金が毎日溜まるゴルフ場。 しかし、会計さんがお金を預けに…

~32

今から、という時に長女から電話がきた。 里帰り出産ということで今月から家に居るのだ。 どうした? 買い物へ連れてって欲しい。 今日は、完全休み。明日にしてくれ。 分かった。 冷や汗噴き出るよ。 何しろ、あさイチで密会の連絡をつけ、高速を走ること1…

~31

20代と思われる責任者は、座ったまま振り向くことなく、無言で勤務報告書に判を押した。 なんかつぶやいたように思えたが、動じず、ありがとうございました、と礼をして退出。 立ちんぼーが。 おそらく、そういう意味で言ったのだろう。 たしかに一日中、立…

~30

書留を持ってきた配達員は美人だった。 顔を見られたくないようでヘルメットのままうつむき加減にサインをして欲しいとペンを差し出してきた。 30代だろう。 スラっとした体形ときれいな指。 爪もきれいだ。 どうしてこんな美人がと言うなかれ。 普通に接客…

~29

彼女が行方不明になったという話は、だいぶ後から聞いた。 その時はすでに退職して3年経っていたので、同期と会うことはほとんどなかった。 結婚したという話が寮の時の同期Nに伝わり、久しぶりに会わないかと電話があった。 日曜日の昼間、ファミレスで落ち…

~28

おい、Mを呼んで来い。 バスから降りたら、後ろから声がした。 今まで話したことない上級生。 たぶん工業高校だろう。 おい、お前、Mの同級生だろう。 呼んで来いよ。 ここで拒否する選択肢はない。 そういう雰囲気だ。 仕方ないので、帰りかけているMを呼び…

~27

指輪が入らない。 親の段取りにのっかり淡々と進む結婚への道。 式が進み、指輪の交換。 妻の指にはすんなり入った。 そりゃ、そうだ。 指輪だけは、田舎で用意すのが難しいのと、サイズが正確にわからないから。 唯一私が決めたこと。 その場に妻はいなかっ…