共生
金を稼ぐのは妻が担当。
子どもを産むのも妻が担当。
しかし、種付けだけは私が必要。
ただし、周到な計算と行動で管理・達成されている。
~第一子から第三子までが、10月~11月に集中。
ちなみに妻の誕生日は10月。
年の初めに種付け、暑い夏が終わると産休へ。
そして、3か月の休暇で年明け年度末には復帰。
恵まれない家庭環境だったので、義母・妻の二人がかりで至れり尽くせりな幸福感満載の家を演出。
実は、別の意味で私は家族を疎ましく思って育ったから、自分の誕生日会もバースデイケーキも初めてだった。
義母からは高価なプレゼントを頂きっぱなしだった。
私にできることは、良き父親と旅行の運転手くらいか。
父親・夫のいない母子にとっては、見かけの良い父親・夫がいることが重要。
自慢できる。周りが褒めるから。
高価なビデオカメラもカーナビも、一応聞くけど、支払いも決定も女性陣。
今もフィルムは沢山引き出しにあるが、私は見た例がない。
冷たいというわけではなく、家庭というものが実感としてなく、期待もしないものだったのだ、私にとっては。
私の関心は、正直に言えば、常に若い娘や美人なマダムに向いていた。
ただ、破滅が見えていたので、眺めるだけ。
しかし、そういうバランスは崩れやすいものだ。
巧みな誘いがあればなおさら。
~一緒にコースを回ってもらえませんか。
フロントの美人姉妹が声を掛けて来た。
もちろん、断る理由はない。
姉がテイー・グランドでドライバーを構え、スウイングした時に、タイトスカ―トが半分開き、太ももが見えた。