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で、どうだった?

 

ベットに寝ている友人が聞いてきた。

 

処女だった?

 

・・・ああ。

 

そうだと思った。

 

実際は違ったのだが、それは言うべきではないと思った。

 

そして、二つのことを考えた。

 

① 騙されているのか。

② 言えない過去があるのか。

 

①はないと思った。

何故なら、友人が言ったように、誰が見ても転身無垢な女の子に見えたから。

事実、初対面の友人ともすぐに打ち解けて、ケガのことにや治療について話していた。

もちろん、専門家でもあるから。

 

②はずっと引っかかっていた。

しかし、敢えて考えないようしていた。

何故なら、自分の将来を考えることが苦痛だったから。

 

その秘密に触れたのは、数回繰り返した辞職の後だった。